導入事例

株式会社高橋園芸様(高圧季節別時間帯別 500kW未満)

株式会社高橋園芸様は山形県遊佐町にあるユリの花の栽培農家で、ビニールハウス約50棟でユリの花の周年栽培を行っています。日ごろよりビニールハウス内の温度管理を徹底しており、冬期間の温度低下による苗や花の凍結防止や夏期間の高温による葉焼け対策等に取り組んでいますが、深夜のボイラーの不具合等による温度低下が起こらないよう管理をするのに大変苦労されていました。そこで、ワイモス温度監視システムを導入していただき、ハウス内の遠隔温度監視や温度異常時の警報メールにより温度管理の労力を大幅に軽減できるようになりました。
また、ビニールハウス用のヒートポンプ空調を導入しコスト低減にも取り組んでいましたが、大幅に電力使用量が増えていることもあり追加で電力監視システムとASPサービスを導入していただきました。これにより今までの温度や湿度の管理も現場事務所や自宅で同じ情報が閲覧できるようになりました。
ワイモスは無線通信なので、データ集約のための配線工事が不要です。高橋園芸様のように広い敷地や別敷地がある場合でも設置工事費をほとんどかけずに導入でき、子機やセンサー類の移設や増設が簡単にできるのもワイモスの魅力です。
高橋園芸様で一番大きな負荷はヒートポンプ空調機ですが、空調機は気候により電力使用量が影響されるので、電力と気温を一緒に管理することが省エネ対策には重要です。ワイモスは電力だけでなく温度・湿度などさまざまな情報を一緒に「見える化」することができるので、ハウス内の温度、外気温、電力量を同時に管理することで、生産性や品質の管理と空調機の運転管理を一緒に行うことができるので、効果的な省エネ活動に取り組んでいただいています。
これまでの契約電力は約310kWでしたが、最も電力量が増える1〜2月の夜間にビニールハウス内の温度を20℃前後に維持した状態でも約200kW前後でデマンド電力を調整できることが確認できましたので、現在ではデマンド電力の上限警報を220kWに設定して監視を行うことで、約90kWの低減ができています。基本料金は1,260円/kW×力率割引0.85で約1,070円/kW(※)ですので、基本料金だけで約96,300円/月→1,155,600円/年の削減効果となりそうです。
※:基本料金は電力会社との契約で異なります。

環境データとデマンド電力を一緒に管理できるので効率的な省エネ活動ができます